第13話「給付金VS新仕事人」 おさらい

新仕事人・仕立て屋の匳、登場!
家も仕事も持てない「帳外れ」の人々をめぐり、
新たな事件が巻き起こる!

脚本:森下直  監督:石原興

ひとこと解説~人別帳と帳外れ~
人別(にんべつ)とは今の戸籍にあたるもの。人別帳には、住民の個人情報が記載され、転居や異動のたびに更新された。勘当、刑罰による追放、飢饉による江戸への逃亡などで、この人別帳から除外された者を「帳外れ」「無宿人」と呼ぶ。特定の身分や住所を持たない帳外れの人々は、治安維持の観点から、しばしば取り締まりの対象となった。

小五郎(東山紀之)の殺しの的・為蔵が、何者かによって殺された!小五郎と涼次(松岡昌宏)は謎の人影を追うが、取り逃がしてしまう。中村主水(藤田まこと)は、その手口から犯人は同業者だとにらんだ。

その頃、折からの不景気で年貢を払えずに故郷を離れ、江戸に逃げ込む人々が増えていた。帳外れの彼らは、家も仕事も持てずに貧しい暮らしを余儀なくされ、最近、幕府が給付を決めたご公儀振る舞い金も受け取れないでいた。彼らの唯一の収入源は、女たちが夜鷹として体を売って稼ぐ金だけだ。

帳外れの存在は治安悪化の元。小五郎と伝七(福士誠治)は彼らが暮らす土手へと赴き、退去を命じることに。そこに現れたのが、為蔵を殺した仕事人・仕立て屋の匳であった。匳は小五郎の裏稼業を秘密にする代わりに、彼らを見逃してほしいと申し出るが……

そんな中、帳外れの人々に仕事を紹介し、人別長に名前が載るように計らおうと申し出る人物が現れる。口入・上総屋の主・松蔵(石丸謙二郎)だ。匳の弟分の伊助(浅利陽介)なつ(森田彩華)は、仏様が現れたと喜ぶが、匳はまっとうな手段なわけがないと警告する。しかし、伊助たちは松蔵の申し入れを受け入れ、土手を出て行った。

伊助となつが新しい長屋に移ることになった。だが、松蔵からは渡されたのは自分とは違う名前の人別だった。不審に思う伊助となつだが、住む場所と仕事ほしさに、仕方なく受け入れることに。

2人を心配した匳が松蔵を尾行してたどりついたのは町年寄の屋敷だった。その奥座敷には、町年寄の南村彦左衛門(楠年明)年番方与力の田島民部(勝部演之)が。彼らは、帳外れの人間たちに架空の人別を与えては引越しを繰り返させ、ご公儀振る舞い金を水増しし、横領しようともくろんでいたのだ。真相を知った匳は、伊助となつを訪ねるが、すでに2人はどこかへ引っ越した後だった。

そんな矢先、伊助となつをはじめとする帳外れの人々が、町の外れの掘っ建て小屋に集められた。松蔵の頼みで地廻り熊五郎(壇臣幸)が次々と人々を斬り殺していく。松蔵は、用済みになった人々を始末する役回りだったのだ。伊助となつも殺された。

仇を取るため、匳は三番筋を訪れ、仕事を助けてくれるよう依頼。匳が松蔵を、小五郎・涼次・主水が残りの3人を仕事にかけることに。仕事が始まり、まず涼次が熊五郎の首筋を貫いた。続いて、匳がしつけ糸で松蔵の首を絞め上げて仕留めた。さらに、主水が南村を、小五郎が田島を斬り捨てたのだった。