第18話「的は婿殿」 おさらい

今度の仕事の的は、なんと小五郎!!
頼み人のお春は、姉を殺されたと訴える!
そんな矢先、小五郎の旧友・藤野左兵衛が現われ……

脚本:岡本さとる  監督:井上昌典

三番筋にお春(柳生みゆ)という町娘が仕事を頼みにやってきた。恨みの的は、なんと小五郎(東山紀之)であった! お春の訴えによれば、七年前、仕事で寺島村に通っていた小五郎は、茶店で働いていたお春の姉・お志津(宮地真緒)と出会い、もてあそんだ上に殺したというのだ。その訴えに、お菊(和久井映見)も思わず動揺する。中村主水(藤田まこと)涼次(松岡昌宏)匳(田中聖)らが協力して、小五郎の身辺を探ることになった。

主水の調べで、一ヶ月前、お志津の死体が寺島村の川べりで見つかっていたことがわかった。幼いお春を育てながら茶屋を営んでいたお志津は、何者かによって殺されて埋められたのだった。一方、身辺を探られていることに気づいた小五郎は、お菊に向かって「おれの命を狙うなら、返り討ちにしてやる」と言い放つ。

お菊の足取りをたどり、寺島村を再訪した小五郎の前に現われたのは、学問所時代の旧友・左兵衛(哀川翔)だった。彼は、貧しい境遇から成り上がり、旗本の藤野家の養子となり、今では作事奉行に出世していた。寺島村で死んだ女のことを調べているという小五郎に、左兵衛は何も知らない口ぶりだが……

寺島村を訪れ記憶を新たにした小五郎は、お志津の茶店にいた幼いお春のことを思い出し、彼女を訪ねる。自分はお志津を殺していないという小五郎の訴えにもかかわらず、お春は小五郎を責め立てた。

事件の資料を調べた小五郎は、お志津が殺されたのと同じに日に、左兵衛が養子に入った藤野家の当主が寺島村で死んでいた事実を突き止める。それを左兵衛に伝えると、彼は激しく動揺した。その様子を見て、小五郎は事件の裏に左兵衛がいることを確信する。

実は、左兵衛は義母・富江(北原佐和子)と通じ合っており、藤野家の用人・又蔵(下元年世)と結託し、藤野家の当主を心臓発作に見せかけて殺した上、事件を偶然目撃したお志津を口封じに殺したのだった。さらに、事件の痕跡を消すため、左兵衛は、用人の又蔵と喜兵衛(須藤雅宏)に小五郎とお春を襲わせた。瀕死のお春に向かって、姉妹の恨みは必ず晴らすと誓う小五郎。

仕事の的は、左兵衛、又蔵、喜兵衛、富江。まず、匳が喜兵衛をしつけ糸で絞め上げ、中村主水が脇差で又蔵を突き刺した。続いて、涼次が富江の首筋を錐で貫いた。最後に、小五郎が左兵衛と刀を交え、斬り捨てたのだった。